2007年2月15日号
認識率低い抗ヒ薬の集中力・判断力低下作用
健康日本21推進フォーラム「花粉症に関する調査」
署名あり処方せんは全体の2割に満たず
中医協「第10回診療報酬改定結果検証部会」
たたき台に“重複投薬”などの課題盛り込む
社保審「第6回後期高齢者医療の在り方特別部会」
抗ヒスタミン薬の副作用には集中力や判断力の低下があるが、これらの副作用について、ドライバーや受験生などにあまり理解されていないことが、健康日本21推進フォーラムの調査でわかった。
調査によると、43.0%のドライバーが花粉症の薬を服用後も運転していたが、これは、薬の服用と運転について医師や薬剤師から「説明されたことがない」(29.7%)、「説明がかなり足りない」(13.1%)と感じているなど、医療従事者側に要因があるとしており、眠気や集中力・判断力の低下といった副作用の説明ニーズが高いことがうかがえる。
さらに、調査では、眠気がない分、より危険性が高いインペアード・パフォーマンス(抗ヒスタミン薬服用後、自覚の有無に係らず集中力や判断力が低下する状態)についても聞いているが、9割以上が「知らなかった」と回答していた。
2006年度改定で処方せん様式が変更され、「後発医薬品への変更可」欄に医師の署名等がある場合は、銘柄名で処方されていても後発医薬品に変更できるようになったが、処方せん全体に占める署名等のある処方せんの割合は17.1%だった。中医協が保険薬局に実施した調査(n=635施設、処方せん枚数は96万9365枚)でわかった。
さらに、これらの署名あり処方せんの後発医薬品への変更率は5.7%にとどまっており、処方せん様式変更後も後発医薬品の使用が進まない状況が明らかになった。ただ、処方されている銘柄すべてに後発医薬品が薬価収載されていない処方せんも8.6%あり、医師の後発医薬品に対する認知度の低さもうかがえる。
厚労省は2月5日の社保審・後期高齢者医療の在り方に関する特別部会に、「基本的考え方」取りまとめに向けた「検討のたたき台」を提示した。
たたき台では、治療の長期化や複数疾患への罹患、認知症の問題が見られる点などを「後期高齢者の心身の特性」とし、「複数医療機関を頻回受診する傾向があり、検査や投薬が多数・重複となる傾向がある」など5項目の課題を挙げている。これらを踏まえ、後期高齢者にふさわしい医療の体系として、�ゝ淦�期医療にあっても、治療後の生活を見越した高齢者の評価とマネジメントが必要、�∈濛陲鮟纏襪靴唇緡邸↓0造蕕�な終末期を迎えるための医療、�げ雜酳欷韻離機璽咼垢範�携の取れた一体的なサービス提供――の4点を示している。
今後、医療部会および医療保険部会での議論を経て、3月に「基本的考え方」が取りまとめられる予定。


