2008年6月1日号
高齢者に避けたい薬リストを公表
国立保健医療科学院「高齢者は避けて欲しい薬のリスト」
即時再改定求める意見は皆無
中医協「中医協「第128回総会」」
後発医薬品間の銘柄変更も特別調査対象に
中医協「第17回診療報酬改定結果検証部会」
国立保健医療科学院疫学部の今井博久部長はこのほど、高齢者が一般に服用しない方がいい医薬品リストをまとめ、同学院のホームページに掲載した。
http://www.niph.go.jp/soshiki/ekigaku/BeersCriteriaJapan.pdf
リストのもとになったのは、欧米で「高齢者に不適切な医薬品リスト」として広く使われている高齢者の薬剤処方基準「Beers Criteria」。その日本版といえる今回のリストは、�々睥霄圓砲�いて疾患・病態によらず一般に使用を避けることが望ましい薬剤、��高齢者における特定の疾患・病態において使用を避けることが望ましい薬剤――で構成されており、薬剤ごとに成分名(代表的な製品名)や問題点、重篤度が記載されている。
4月1日に施行された後期高齢者医療制度に見直し論が浮上する中、中医協は5月21日の総会で後期高齢者に関する診療報酬点数について議論した。テーマに取り上げたのは、後期高齢者のみを対象にした点数のうち、特に社会的関心の高い「後期高齢者診療料」と国会等で凍結論が出ている「後期高齢者終末期相談支援料」。
委員からは、「制度の内容に踏み込まず、目に見える現象面だけの議論がなされている」(山本信夫委員・日本薬剤師会副会長)など、マスコミ等の理解不足や情報提供の不十分さなどを指摘する意見が大勢を占めた。見直しの必要性を指摘する意見が挙がらず、拙速な再改定はしない方向で全委員の意見が一致したことから、中医協としては、検証部会が実施する調査結果で問題点を明らかにし、改善の必要性があれば修正する。
中医協の診療報酬改定結果検証部会は5月21日、同日開催された総会でも議論された「後期高齢者診療料」と「後期高齢者終末期相談支援料」について、2008年度改定を検証するために実施する特別調査の対象に決めた。夏から秋にかけて調査設計を行い、10月頃に調査票を配布して年度内に結果をまとめる方針。
2006年度から継続して検証対象になっている後発医薬品の使用状況についても特別調査を行う。今回は、処方せんに「変更不可」と記載された割合や後発医薬品に変更することによる薬剤料の変化に加え、遠藤委員の提案により、後発医薬品間の銘柄変更についても調査を行うことになった。
なお、同部会は遠藤久夫前部会長(学習院大学経済学部教授)が中医協会長に就任したことに伴い、新たな部会長に庄司洋子委員(立教大学大学院教授)を選出している。


