2009年1月15日号
中高年男性の2人に1人がメタボ
厚労省「2007年国民健康・栄養調査結果の概要」
薬局薬剤師が行う居宅療養管理指導は若干引き上げ
社保審「第63回 介護給付費分科会」
日本の人口が戦後最大の5万人減
厚労省「2008年人口動態統計の年間推計」
40~74歳でメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる人とその予備群は、男性の2人に1人、女性の5人に1人に上ることが、厚労省の「国民健康・栄養調査結果の概要」でわかった。メタボが強く疑われる人の割合が最も高いのは60歳代男性で、約3分の1を占める36.4%に上った。一方、「腹囲≧85cm+項目1つ該当」の予備群の割合が最も高いのは50歳代男性で25.8%。強く疑われる人と予備群を合わせると、60歳代男性の6割に達した。女性は、最も割合の高い70歳代でも3割だった。
一方、糖尿病が強く疑われる人は約890万人、可能性が否定できない予備群は約1320万人で、両者を合わせると約2210万人だった。このうち、約4割が「ほとんど治療を受けたことがない」と回答している。
社会保障審議会の介護給付費分科会は12月26日、次期介護報酬改定に関する答申書をまとめた。分科会から答申書の提出を受けた貝塚啓明社会保障審議会会長が舛添要一厚生労働大臣に即日答申した。改定率は3.0%増(10月30日に内閣が決定)。内訳は在宅分:1.7%、施設分:1.3%で、「在宅、施設ともほぼ3.0%増」(老健局老人保健課)となった。
薬剤師が行う居宅療養管理指導については、在宅利用者と居住系施設入所者を区分し、移動等に係る労力が在宅利用者への訪問より少ない居住系施設入居者への評価を適正化する。具体的には、「月1回目または2回目」と「月3回目以降」に2区分されている現行点数を一本化し、病院または診療所の薬剤師が行う場合は385単位/回(月2回まで)、薬局の薬剤師が行う場合は350単位/回(月4回まで)とした。在宅利用者に対して薬局の薬剤師が行う場合は、月2回目以降の評価を現行の300単位/回から200単位引き上げ、現行の月1回目と同じ500単位/回とする。
厚労省が12月31日に発表した人口動態統計の年間推計で、2008年の日本の人口は戦後最大の減少となったことがわかった。出生数は109万2000人で前年より2000人増だったが、死亡数は前年を3万5000人上回る114万3000人だった。
出生数から死亡数を引いた人口の自然減は5万1000人。統計開始の1947年以来初めて人口が減少に転じた2005年は2万1266人減、その後2007年にも1万8516人減少したが、今回は2~3倍の減少幅となった。
死因トップ3に変動はなく、①悪性新生物(34万3000人)、②心疾患(18万4000人)、③脳血管疾患(12万6000人)だった。