2009年9月15日号
報酬改定の基本方針のたたき台示す
社保審「第9回医療部会/第33回医療保険部会」
薬局調剤医療費が前年度比8.8%増
厚労省「2007年度国民医療費の概況」
“3時間待ち、3分診療”が減少
厚労省「2008年受療行動調査の概況」
厚労省は8月26日に開催された社保審・医療部会と同27日に開催された同医療保険部会で、診療報酬改定の基本方針のたたき台を示した。たたき台では、2008年度改定では「患者からみて分かりやすく、患者の生活の質(QOL)を高める医療を実現する視点」など4つの「視点」と「病院勤務医の事務負担の軽減に係る評価等」の「方向」を定めたが、10年度も同様の構成が考えられるとしているとし、10年度改定の「方向」として、�|楼莽�携による救急患者の受け入れの推進、�⊂�児や妊産婦を含めた救急患者を受け入れる医療機関に対する評価の充実、��新生児等の救急搬送を担う医師等の活動の評価、�さ淦�期後の受け皿としての後方病床・在宅療養の機能強化、�グ緡泥�ラークの配置の促進――等を挙げている。
委員からは、「診療報酬のプラス改定だけでは難しい」「都道府県に一般財源化されているものや補助金と診療報酬を組み合わせて対応すべき」などの意見が挙がった。基本方針は11月を目処にとりまとめる。
厚生労働省は9月2日、2007年度の国民医療費の概況を発表した。国民医療費は、診療費 、 調剤費 、 入院時食事・生活医療費 、 訪問看護医療費、健康保険等で支給される移送費等を含むもの。それによると、2007年度の国民医療費は34兆1360億円で、06年度を3.0%(1兆84億円)上回り、過去最高となったことがわかった。
1人当たりの国民医療費も前年度比3.0%増の26万7200円。 国民医療費の国民所得に対する比率は9.11 %で、初めて9%台となった。
診療種類別にみると、75.1%を占める一般診療医療費が25兆6418億円(入院:12兆6132億円(36.9%)、入院外:13兆287億円(38.2%))、15.0%を占める薬局調剤医療費が5兆1222億円、7.3%を占める歯科診療医療費が2兆4996億円、2.4%を占める入院時食事・生活医療費が8206億円(2.4%)。 一般診療医療費が前年度比2.4%増なのに対し、薬局調剤医療費は8.8%増加した。
厚労省が9月7日に発表した2008年の受療行動調査の概況で、いわゆる“3時間待ちの3分診療”が減り、外来患者の診察時間が長くなっている傾向が見らた。調査委によると、診察までの待ち時間は1時間未満が68.7%で、前回調査の05年より0.6%増加した。診察時間で最も多いのは「3分以上10分未満」(53.4%)で、前回調査より2.8%増。病院の規模や特定機能病院、療養病床を有する病院など機能にかかわらず「3分以上10分未満」の診察を行っている病院が50%超を占めた。「3分未満」は特定機能病院が最も少なく7.9%、小病院が最も多く15.6%だった。
複数の医療機関にかかっている外来患者は35.0%に上り、重複受診している理由は、「違う病気」(29.2%)や「同じ病気で、異なる目的(専門的治療や検査、医師の紹介などを含む)」(3.4%)、「同じ病気で他の医師の意見を聞く(セカンドオピニオン外来を含む)」(0.9%)などだった。


